2020年は史上最悪な年だったって言うけど
東京で1300人、日本全国で4500人超えだ。2020年最後の1日に過去最高の数字が記録されていく。
2020/12/31から2021/01/01になることに特別な意味なんてないのだが、今年は意味がないだけじゃなくなんだか虚しく感じる。カレンダーはめくられていくのに私たちの生活は停滞し、何も起こらず、それなのに感染者数は増え続ける。無味乾燥に引き伸ばされた時間と、積み重なっていく恐ろしい(でも現実感のない)数字。
虚しく過ぎたように思える2020年だったけど、その中に私たち一人ひとりの生活があった。あらゆる制約の中で知恵を絞り、喜びを見つけ育もうとする営みがあった。
だから2020年は史上最悪の年だったって言うけど、本当はきっとそんなことはなかったんだと思う。どんなに状況が最悪になろうとも、私たちはそれを笑顔で乗り切ろうとするから。
しかし残念だが、それだけでは持続可能じゃない。
これは私が今年いちばん痛感したことでもある。私たちは生活を楽しみ、彩り、慈しむのと同時にそれを守るための行動をし続けなければ、私たちの生活は簡単に誰かの手に落ち崩れ去る。
日々増え続ける国内感染者数は、ただ単に積み上がっていく数字ではない。そこには感染を拡大させまいと気を配り、汗を流した人たちの努力と、それ以上に国民に責任を押し付けた日本政府の無為無策が結実している。
これを直視し、声を上げ、変えていかなければ。私たちの美しい生活を持続するために。
2020/12/31から2021/01/01になることに特別な意味なんてない。ただ、2021/01/01を2021/01/02に進めるのと同じだけ意味がある。
そう思って明日を迎えることにする。
みなさま良い明日、明後日、その次を。
また笑顔で会いましょう。